活動の
記録

AZABU SUMMER CAMP 2024

猛暑の続く8月下旬。今年も夏キャンプを行いました!
今年のテーマは「生活」。キャンプの3日間、中高生世代の子ども達が野外炊事やプログラム、テント泊を楽しみながら、自然の中での生活に挑戦します。自然の家に到着し、荷物を降ろしていると突然雨が降ってきました。初日のプログラムが台無し!と思いきや、参加者はどこか楽しそう。雨をじっと眺めたり、雨を浴びに外へ出たりと、思い思いに過ごします。悪天候も貴重な体験として楽しむ子ども達のたくましさが感じられました。
雨も上がり、いよいよ野外炊事開始です!薪割りのやり方や飯盒の使い方を学び、初日の夕食作りに取り掛かります。「薪割り楽しい!」「飯盒初めて使う!」と、慣れない作業にも積極的に取り組みました。普段は料理をしないと話していた子も「皆で作るのは楽しい」と笑顔を見せていました。キャンプ初日の野外炊事は、初めての事に皆で挑戦し、一体感を感じられる時間となりました。

 

2日目の朝はマッチもライターも使わない原始火おこしに挑戦します。参加者のほとんどが初めての経験です。職員の動きをお手本に、力を込めて何度も腕を動かします。暫く続けていると、徐々に煙が出てきました。参加者は「お~!もうそろそろだよ!」と大盛り上がり!見事火が点けられた班も出来なかった班も、満面の笑みを浮かべていました。
食後は自然の中でのプログラムです。隠された「追跡サイン」を頼りにゴールを目指す「大追跡ハイキング」を行いました。サイン通りの行動を行ったり、途中に隠された問題に答えたりして得点を競います。「あ!矢印あったよ」「足元気を付けて!」。正しいコースを探し、声を掛け合いながら進んでいきました。虫や鳥、ぬかるんだ道。大自然を満喫し、仲間と過ごす楽しさを感じることのできたプログラムとなりました。

 

2日目最後は、班で話し合って自由に料理を作る「森のパーティー」を行いました。プログラムや生活を通して稼いだ「ワイルドポイント」を使って食材を購入し、班オリジナルの料理を作ります。他の班と分け合ったり、条件を出して交換したりなど、それぞれ工夫しながら食材を集めました。「味付けどうする?」「火おこしの準備できたよ」と、相談しながらテキパキと調理を進めていきました。
作り終えた料理を並べ、料理の紹介を終えると、いよいよ森のパーティーが始まります。「どれから食べようかな」と、皆悩みながらも楽しそうに選んでいきます。「何を入れたのかな」「こんな料理作れたんだ」と、食べながら料理に込められたこだわりを感じた様子を見せていました。班で協力し、一生懸命考えて料理を作り上げた森のパーティー。参加者それぞれの思いが溢れるプログラムとなりました。

3日目には2チームに分かれて行う陣地取りゲーム「ナンバーコール」を行いました。これがキャンプ最後のプログラムです。2泊3日を過ごした森の中で行います。「2人組をいくつか作って攻めたほうがいいんじゃない?」「全員で一斉に攻めにいこうよ!」「守りを固めたほうがよさそう…」と、準備時間から真剣に取り組む姿が見られました。ピピーッ!笛の合図と共に両チーム一斉に飛び出しました。木の陰に隠れたり、味方同士でおでこをつけ番号を隠したりと、チームで協力して取り組む姿を見せてくれました。班で話し合い、工夫を凝らし、自然を駆け回る。キャンプ生活で学んだ全てが活かせた、そんなプログラムになりました。

帰りには「また参加したい!」「今度は何ができるかな」と次のキャンプへ期待する声が聞こえました。子ども達は皆満面の笑みを浮かべており、大自然の中、慣れない事にも果敢に挑戦したキャンプの思い出が、心に強く残ったことが伝わりました。

(松橋)