活動の
記録

いきものがかり:悲劇…!スズメ事件!!

福島県の高校生と協力してお米づくり活動をしている「AZABU いきもの係」。
前回の活動では、鳥たちがお米を食べてしまわないように、鳥よけ糸やテープを使って防鳥網を作りました。今回の活動では、10月の収穫に向けて田んぼの手入れを行います。

この日も気合を入れて集合してくれたいきもの係のメンバーたち。さっそく稲の手入れをしようと屋上の田んぼに向かうみんなでしたが……

 

あれ、なんか稲穂がスカスカじゃない?…まさか…!
そのまさか、スズメがお米をほとんど食べてしまっていたのです。

オンラインで繋がっている岩瀬農業高校の先生から、稲がポキッと折れている部分がスズメが乗っかった跡だと教えてもらい、「こんな細いところにとまれるの!?スズメってすごいね!」と感心する子どもたち。

一方で、悔しい気持ちも隠せません。
岩瀬農業高校の先生から「今年の稲は過去一番の成長だね!」と言われるほど立派に育っていたお米。収穫を楽しみにしていたのにこんなことになるなんて…。

「おいしすぎたから食べちゃったのかなぁ」
「防鳥網をあんなに張っていたのに、スズメが入れるんだね…」

なんて口々に話していると、一人のメンバーから希望の一声が聞こえました。
「まだお米あったよ!」
稲穂をひとつずつ触って、残っているお米を探していたのです。

 

「みつけたよ!」 「またあったよ!」
次々にお米を発見する子どもたち。
まるで宝物を見つけたかのように弾む声から、その喜びが伝わります。

お米探しが終わると、次は雑草を抜く作業に移ります。
お米と同じようにすくすく成長している雑草。子どもたちの背丈ほどまで伸びています。一人で抜くことのできない雑草は、仲間と協力して抜いていきます。

 

みんなのおかげですっかりきれいになった田んぼ。スズメにお米を食べられてしまったのは残念でしたが、無事に残っているお米たちがこのまま元気でいてくれることを祈ります。

次回の活動はついに収穫!最後まで、楽しもう!!

※AZABUいきもの係は、福島県立岩瀬農業高校・株式会社八芳園八芳園と協力し実施しています。協力団体の紹介についてはこちらをご覧ください。
外部リンク:【岩瀬農業高等学校と八芳園の産学連携協定について】

(白木)

ドッジボール大会に参加しました!

毎年港区スポーツセンターで行われるドッジボール大会。今年は低学年高学年合わせて20人が参加しました。9月からは本格練習が始まります。ペアを組んで投げ方の確認をしたり、チームの中で作戦を立てたりと、1ヵ月後の本番に向けて気持ちを高め合う姿が見られました。中には「避けるの上手だね!」「もっと足もとを狙うと良いよ!」と子ども達同士で声を掛け合う姿も見られました。

 

そして、いよいよドッジボール大会本番です。低学年と高学年に分かれ、試合に参加します。試合前にはみんなで集まり「声を出そう!」「パスを忘れないようにしよう!」など作戦の最終確認を行いました。円陣を組み気合は十分!選手たちは試合コートへと向かいます。

初めは緊張した様子の選手たちでしたが、「楽しんでおいで」と声をかけると、にこやかになり、チーム内での会話も増えて行きました。そのおかげか、試合中も普段以上に声を掛け合い、協力し合う姿が多く見られました。負けてしまった時にも、「次勝てばきっと大丈夫!」「何が悪かったか考えよう!」と常に前向きな姿勢を見せてくれました。

最終結果は低学年がブロック3位、高学年はブロック4位となりました。残念ながら決勝リーグに進むことは出来ませんでしたが、最後まで諦めず粘り強く戦った選手たちからは笑顔があふれていました。

 

仲間と共にドッジボールに打ち込んだ1か月。高学年の子が低学年の子にアドバイスをしたり「一緒に練習しようよ」と声をかけたりするなど、学校や学年を超えた関りが見られ、ドッジボールが子ども達の交流の懸け橋となりました!

(松橋)

AZABUいきもの係:稲刈り編

福島県の高校生と協力してお米づくり活動をしている「AZABU いきもの係」。
4月から、代掻き、田植え、かかしづくり、防鳥網づくりを経て、9月には大切に育てたお米をスズメに食べられてしまうという事件(前回の活動の記録、「悲劇…!スズメ事件!!」を見てね!)を乗り越え、ついに稲刈りの日を迎えることができました!

10月14日16時、いつものようにみんなは屋上の菜園テラスに集合します。スズメにお米を食べられたのは悔しいけれど、今日は待ちに待った稲刈り!みんなで楽しんでいきたいと思います!

さっそく、オンラインで繋がっている岩瀬農業高校の生徒の方々に、稲刈りの方法を教えていただきます。
 

稲を持つときは、稲の真ん中を持って、親指は上に!刈るときは「シャッ!」と一振りで!子どもたちは2グループに分かれ、教えていただいた方法でどんどん稲を刈っていきます。稲を刈る人、刈った稲を袋に入れる人、交代しながらそれぞれの役割についてどんどん稲を刈っていきます。初めは一振りで刈ることができなかった子も、何度も挑戦しているうちにどんどん上達していきます。

たくさん稲があった2面の田んぼは、あっという間にまっさらになりました。稲が無くなった屋上は少し広く感じます。
 

秋になって日が暮れるのが早くなったからか、この日はいつもより東京タワーがきれいに見えました。「東京タワー!!」いつもみているはずの風景に、今日は大興奮の子どもたち。田植えから稲刈りまで頑張ってきて、達成感でいっぱいだね!

次回のいきもの係は、実際に福島県の岩瀬農業高校に行き、稲刈り体験をさせていただきます!プラザの屋上とはちがう、ひろーい田んぼでの稲刈り、楽しみだね!まだまだ楽しんでいこう!

※AZABUいきもの係は、福島県立岩瀬農業高校・株式会社八芳園八芳園と協力し実施しています。協力団体の紹介についてはこちらをご覧ください。
外部リンク:【岩瀬農業高等学校と八芳園の産学連携協定について】

(白木)

AZABUいきもの係:稲刈り体験@福島県編

福島県の高校生と協力してお米づくり活動をしている「AZABUいきもの係」。前回の活動では、4月からプラザ屋上の田んぼで育ててきた稲を刈りました。そして今回はなんと、いつもお米づくりに協力していただいている福島県の岩瀬農業高校で、稲刈り体験をさせていただきました!
福島県へはバスで向かいます。バスの中では子どもたちや保護者の方から、福島県の広大な自然や、実際の田んぼでの稲刈りを楽しみにしている声がたくさん聞こえます♪

岩瀬農業高校に到着すると、先生や高校生の方々にご挨拶をして、着替えを済ませたらさっそく田んぼに向かいます。
いつも活動している屋上とは比べ物にならないほど広い田んぼ、一面に広がる稲。

こんなに刈れる!?と職員が心配するのをよそに、子どもたちはやる気満々!保護者の方や高校生と協力して、どんどん刈り進めていきます。

稲刈りをするなかで、「プラザの稲より刈りやすい!」「土に足がはまって抜けない~!」と、プラザでの稲刈りとの違いに次々と気づく子どもたち。同じ稲刈りでも、場所や環境が違うとこんなにも違いがあるなんて、なんだか不思議だね。

みんなの頑張りのおかげであっという間に稲刈りが終わり、次は脱穀作業に移ります。何年も前の足踏み式脱穀機を使って脱穀をします。

保護者の方と一緒に稲を持ち、脱穀機へIN!ひっぱられないようにしっかり持ってね!

脱穀が終わると、岩瀬農業高校の方が炊きたての新米でつくった塩おにぎりと、採れたてきゅうりを用意してくださっていました。

稲刈りと脱穀を頑張ってヘトヘトになっていた子どもたち。おにぎりひとつをあっという間に平らげ、「何個でも食べられる!」とふたつめ、みっつめに手を伸ばします。「いつも食べてるお米と全然違う!おいし~!」と、子どもたちだけでなく保護者の方からも、福島のつやつやでふっくらとしたおいしいお米に感動する声が聞こえます。きゅうりには岩瀬農業高校自家製のお味噌をつけていただきました。みずみずしくて、とってもおいしかったです!

食べ終わって一息つくと、そろそろ帰りの時間が近づいてきました。最後に、今日のためにいきもの係の子どもたちが準備していた高校生へのメッセージカードを、感謝の言葉とともにプレゼントしました。

そして、少し寂しい気持ちでバスに向かいます。バスが出発するとき、岩瀬農業高校の皆さんが見送ってくださいました。「またね~!!」手を振りあう高校生といきもの係の子どもたち。また一緒に活動できる日を楽しみにしています。

今までオンラインでしか話したことのなかった先生や生徒の方と、実際に福島の地で協力して稲刈りをすることができ、とても素晴らしい一日となりました。
また稲刈り体験だけでなく、田んぼにいるバッタやカエルを捕まえたり、あぜ道に落ちている栗を拾ったり、普段の生活ではなかなか触れる機会がないものにも触れることができ、子どもたちもとても嬉しそうでした。

岩瀬農業高校の皆さんや、八芳園の方々、バスの運転手さん、みなさんありがとうございました!

次回はついに最終回。最後の活動は、収穫祭です!岩瀬農業高校が送ってくださったお米をみんなでいただきます。最後まで楽しもうね!

※AZABUいきもの係は、福島県立岩瀬農業高校・株式会社八芳園八芳園と協力し実施しています。協力団体の紹介についてはこちらをご覧ください。
外部リンク:【岩瀬農業高等学校と八芳園の産学連携協定について】

(白木)

AZABU SURVIVAL camp 2022 Overnight Solo

今回のサマーキャンプでは、以下の4つの目標を掲げていました。
1.自然の豊かさを発見しよう!
2.自然の厳しさに挑戦しよう!
3.生きる知恵と技を身に付けよう!
4.仲間の大切さを感じよう!

上記の目標を掲げ、中学1年生から高校2年生までの計12名が参加しました。みんなやる気満々で、集合時間より前に参加者全員が集まりました。それから物品を全員でバスに乗せ出発です。
バスに乗ること約2時間、みなと区民の森入口に到着しました。ここから拠点となる学習棟に向かいます。一歩森に入ると、林道の左には杉の木々凛と伸び、右側にはキラキラと川の水が流れ、大きなエネルギーを感じます。背中には大きな荷物を背負いながら、林道を歩くこと40分、学習棟に到着です。みんなすでに汗びっしょり!「お腹すいた…」と少しお疲れモードの子も。ここでようやく昼食です。川の近くに座り、水の流れる音を感じながら食べました。(大谷)

【オーバーナイトソロ準備】
オーバーナイトソロは、ビニールシートで作ったシェルターにくるまり、森の中一晩1人で過ごすプログラムです。
ビニールシートで作ったシェルターで森の中、一晩1人で過ごします。まずはキャンプ長の館長からオリエンテーションです。シェルターを作るのはみんな初めて!真剣なまなざしで説明を聞きます。
説明を聞いた後は、自分たちの番です。まずは場所決めから始めます。「どこにしようかな?」「ここは地面がごつごつしているよ…」と悩んでいる子もいれば、「星がみたいから絶対ここ!!」と即決した子もいました。場所が決まったらシェルター作りです。シートを三つ折りにして、両側を縛るなど中々思い通りにできない場面もありましたが、周りの子と協力し全員完成できました。
完成後は、夕食まで自由行動です。川の水に足をつけてみたり、近くを散策したりと、思い思いの時間を過ごしました。(大谷)

【夕食づくり】
夕食は女子班、男子班に分かれてカレーを作りました。食器洗い、材料切り、味付けなど、役割分担をしながら調理していきます。初対面の子がほとんどでしたが、自然と上級生がリーダーシップをとり、調理を進めていました。煮込んでいるとだんだんおいしそうなにおいが…「お腹が空きすぎて完成まで待てない!」という声があちらこちらで聞こえました。「いただきます!」とみんなおいしそうにカレーをほおばります。ご飯は少し多めに用意していましたが、みんな残さずぺろりと食べきりました。夕食後には自然と会話が生まれ、緊張が溶けた様子でした。
片付けを始めるころには辺りが真っ暗になっていました。(大谷)

【オーバーナイトソロ 夜から朝】
夕食の片付けが終わった後は、いよいよオーバーナイトソロです。
「20時までには自分のシェルターに行くように!」指示があり、みんなの表情からは、緊張や期待が伝わってきます。「もうシェルターに行く!」と意気込む子もいれば、「ぎりぎりまで学習棟に居ます」という子もいました。
一歩外に出ると、夜の森は昼の様子と打って変わっていました。真っ暗闇の中から、誰かに見張られているような、そんな不気味さまで感じます。星や月の光だけが頼りで、懐中電灯がないと何も見えません。各々時間まで過ごし、真っ暗な森の中のシェルターに向かっていきました。

翌朝、夜明けとともに起床し、女子班は学習棟に戻ってきている子が多くいました。
「川の水がとても冷たく、顔を洗ったらさっぱりしたよ!」と報告に来てくれました。
一方男子班は起床時間になっても、ぐっすりと眠っていました。大自然の中でリラックスできたようですね。(大谷)

【オーバーナイトソロ 振り返り】
2日目の朝食後、オーバーナイトソロの振り返りを行いました。
参加者からは、「夜ふと起きたら満点の星空を見ることができて嬉しかった」
「蝉の声が夜になっても聞こえた。夜にも鳴くことがあるのだと驚いたと同時に、自然の生命力を感じた」
「夜の星だけでなく、オレンジ色の朝焼けを見ることができた」というような感想がありました。
参加者同士感想を聞きながら、「うんうん」と共感したり「へ~!」!と感心したりしていました。
みんなでの振り返りで、自分だけでは分からなかった自然についても、触れることができたようです。(大谷)

【ネイチャーアクティビティー】
2日目の午前にネイチャーアクティビティーを行いました。里山自然塾の有延さんにご指導していただきました。まずは、学習棟で自然塾の有延さんに森について、教えていただきます。自然とは何か、森の役割とは、人工林(森林)と自然林(森)の違いとは何かなど、有延さんからの問いかけに、参加者は真剣に向き合っていました。
お話を聞いた後は、フィールドワークを行いました。実際に見たり、触ったり、においをかいだりしながら、五感で自然を感じます。有延さんの優しい語り口調に、自然と子どもたちからたくさんの質問が出ました。長距離を歩き、少し疲れ気味でしたが、森の様々な姿を改めて感じている様子でした。(大谷)

【自由時間】
1泊2日のサバイバルキャンプ、メンバーが森で過ごした時間はわずかです。でも、その短い時間の中で、一人ひとりが、意欲的にそして楽しみながら、自然と仲間との生活を送りました。
町と区民の森を結ぶ林道は、大型バスが走る事の出来ない道です。キャンプ初日、学習棟まで40分の道のりを荷物をしょって歩きます。森の木や土、風のにおいが次第に濃くなって、少しずつ自分が自然の中に溶け込んでいくような感覚になりました。
川のせせらぎは、キャンプ中ずっと聞こえていました。川の音、水のきらめきと冷たさが、なんとも気持ちよくて、みんな暇さえあれば、川のそばで思い思いの時間を過ごしていました。都会にいると決して感じることの出来ない、居心地の良さです。
森の生活を彩ったのは自然だけではありません。16名の今回キャンプに参加した仲間たちも、豊かな生活を彩る重要な要素でした。みんなの笑顔が、真剣なまなざしが、キャンプの真ん中にいつもあったから、楽しくて、心に深く刻まれる時間を過ごせたのだと思います。自然と仲間、その魅力に改めて気づく事の出来た1泊2日のキャンプでした。(佐野)