活動の
記録
2022年12月27日
AZABUいきもの係:最終回は収穫祭!!
福島県の高校生と協力してお米づくり活動をしている「AZABUいきもの係」。前回は福島県の岩瀬農業高校で稲刈り体験をさせていただきました。今日はついに最後の活動。収穫祭と題して、岩瀬農業高校からいただいたお米を炊いて食べます。そのお米の中には、プラザの屋上で育てたお米も入っています!
今日はいつもと違い、プラザ2階の学習室に集合です。今回岩瀬農業高校からいただいたお米は、プラザの屋上でも育てた「コシヒカリ」と、宇都宮出身の「ゆうだい21」の2種類。オンラインで繋がっている岩瀬農業高校の先生からお米のおいしい炊き方を教えていただき、そのあと4人1組で2つのチームに分かれてそれぞれお米を炊きます。
まずは、こぼれないぐらいまでたっぷり水を入れて、3回かき混ぜたら水を捨てます。お米がこぼれないように水を捨てるのが難しそうでした。次は、水を入れずに「怪獣の手」で10回かき混ぜます。
活動の中で、メンバー全員がお米を混ぜられるように「ひとり3回ずつ混ぜよう!」という声や、「先にやっていいよ」というような思いやりの声がたくさん聞こえました。これまでの活動を経て、よいチームワークが生まれたようです。いよいよ最後の工程です。水を入れてかき混ぜずに捨てる×2回!これでおいしいお米が炊きあがるそうです!
ご飯が炊けるまでのあいだ、八芳園の方が作ってくださったムービーを見ながらこれまでの活動を振り返ります。ムービーを静かにじっと見つめる子どもたち。それぞれ、稲を刈った感覚や気持ちを思い出して、かみしめているように見えました。
そして、ムービーを見終わったあと、「雑草抜きはいくら抜いてもどんどん生えてきて大変だった!」、「プラザと福島の稲は全然違かった!」とこれまでの活動の感想を言い合っていると、なんだかあま~いにおいがしてきました。
ピピーッ。どうやらご飯が炊けたようです!!「コシヒカリ」と「ゆうだい21」をそれぞれお茶碗によそって食べくらべ!いただきまーす!
黙々と食べ進め、あっという間に食べ終わった子どもたち。2杯目、3杯目とどんどんおかわりします。「ゆうだい21」は普通のお米より少し甘く、女性に人気な品種だそうです。いきもの係のメンバーにも大人気でした!
そして解散の時間。今日で今年度のAZABUいきもの係の活動は終了です。楽しいことばかりではなく、大変なことや悔しいこともあったと思いますが、八芳園や岩瀬農業高校のみなさんと協力して一からお米を育てたことや、福島県で稲刈りをしたこと、おいしいお米を食べたことは、子どもたちにとってとても貴重な経験になったのではないでしょうか。またこの活動を通して、当たり前のようにおいしくお米を食べられることの尊さを感じることができたと思います。
岩瀬農業高校の高校生の中には、麻布子ども中高生プラザの小学生との関わりから、子どもたちにもっと農業のことを伝えたいという夢をもち、学校の先生を目指して頑張っている方もいるそうです。
今後も、「お米作り」という文化を、先生から高校生へ、高校生から小学生へと伝える環境を支えることで、子どもたちの未来に繋がっていくようなAZABUいきもの係の活動をつくっていけたらなと思います。
いきもの係のみんな、7か月間ありがとう!おつかれさまでした!
そして、AZABUいきもの係にかかわってくださったみなさん、ありがとうございました!
※AZABUいきもの係は、福島県立岩瀬農業高校・株式会社八芳園と協力し実施しています。協力団体の紹介についてはこちらをご覧ください。
外部リンク:【岩瀬農業高等学校と八芳園の産学連携協定について】
(白木)
2022年12月09日
ハッピーハロウィン!
ハッピーハロウィン!!今年もハロウィンがやってきました!
今年のハロウィンのテーマは「かぼちゃ」でした。元々ハロウィン文化はケルト族のお祭「サウィン(夏の終わり)」という秋の収穫と悪霊を払う儀式だったのではないかという説があります。その逸話に基づき今年は館内をかぼちゃカラーに染めてみました!
ハロウィン当日は朝から仮装した子どもたちで大賑わいでした。
ボディシールのブースでは好きなシールを選んで腕や顔に自分でペタリ!可愛いシールからちょっぴりホラーなシールまで色々な場所に貼っていました!
フォトブースも今年のオレンジをメインに風船いっぱいで飾り付けました。自慢の仮装とポーズでカッコ可愛く写真を撮っていました。中には親子でお揃いの仮装の方もいました!
トリックオアトリートではみんな元気に「トリックオアトリート!」と言ってくれました。地域の色々な場所でもらったお菓子でカゴをパンパンにさせた子やフラッときた中高生など幅広い方に来ていただきました。
夕方以降は中高生の時間です。ハロウィン特別中高生スペシャルタイム!真っ赤なハロウィン特別ドリンクで乾杯したら、ハロウィンビンゴの開始です。 優勝者にはお菓子の掴み取りの権利が…!むんずと取ってご満悦でした。最初は見ているだけの子も、ビンゴの回数を重ねるにつれて参加者が増え部屋の全員で時間を楽しんでいるようでした!
今年もいろいろな仮装をした子どもたちの、元気な笑顔が見られた1日でした。来年もまた楽しそうな姿が見られることを楽しみにしています。
(井上)
2022年12月09日
なりきり!ザ☆ワールド開催!!~いくぞ忍者!秘伝の巻物編!~
今年もみんなでごっこ遊びを楽しむ「なりきり!ザ☆ワールド」が開催されました。
今回のテーマは「いくぞ忍者!秘伝の巻物編!」。親子で忍者になり、秘伝の巻物をゲットするための修行を積んで、敵の城に乗り込みます。忍者たちは無事に巻物にたどり着けるのでしょうか…
ではさっそく、なりきり!ザ☆ワールド、スタート!
【修行準備の段】
まずは3人の師範と一緒に、一人前の忍者になるために大切な「忍者のこころえ」を確認します。
その次に、忍者にとって必要不可欠な忍者服を作ります。自分で選んだ色の服に絵を描いたり、手作りの手裏剣を貼ったり、それぞれ個性豊かな忍者服ができあがっていきます。なかには、お家からお手製の忍者服を着てきてくれた子も!やる気十分だね!
できあがった忍者服を身につけたら、修行に向けて心をひとつにするため、みんなで忍者体操を踊ります。ニンニン!
【修行の段】
それでは修行スタートです。今回の修行は「手裏剣」「剣術」「丸太渡り」の3種類。
「手裏剣」の修行では、壁のいろいろな位置にある的に向かって手裏剣を投げます。たくさんの手裏剣を一気に投げたり、後ろを向いて投げたり、オリジナル技が生まれていきます。
「剣術」の修行では、剣を上から振り下ろしたり、真剣白刃取りをしたり…たくさんの動きを練習します。
「丸太渡り」の修行では、丸太の上を落ちないように渡ります。初めは大人忍者の手を借りてゆっくり渡っていた忍者たちでしたが、何度も練習していくうちにひとりでスラスラ渡れるようになりました!
【城内潜入!秘伝の巻物ゲット!の段】
ついにお城へ到着。お城の周りにあるお堀に浮かぶ蓮の葉の上を、落ちないようにぴょんぴょん跳んでいきます。
…あ!将軍の部屋に続く抜け道発見!しかし道には将軍のペットのハムスターが寝ています!起こさないように、静か〜に抜け道を通ります。
…ついに将軍の部屋に到着!あれ、何もないぞ…?
するとどこからか声が聞こえてきます。「おーい。ここじゃよ、ここ。」
みんなで声の主を探すと、宝箱を持った総師範が立っていました。秘伝の巻物ゲットに向けた修行は、みんなを一人前の忍者にするための総師範からのミッションだったのです。
総師範が「宝箱を開けるためには、忍者のこころえを唱えなければならない。みんな、覚えておるかな?」と言うと、みんなは始めに確認した忍者のこころえを一つずつ唱えます。すると宝箱が開き、中から秘伝の巻物と手裏剣が!それぞれの師範からこの二つを受けとり、一人前の忍者になったみんなは、大人忍者に巻物を見せたり記念撮影をして、それぞれの里に帰っていきました。これからも忍者の心を忘れないでね!
今回のなりきり!ザ☆ワールドはこれにておしまい。忍者になりきって修行をするなかで、最初はうまく渡れなかった丸太をスラスラ渡れるようになったり、手裏剣を遠くに飛ばせるようになったり、今まで気づかなかった自分の新たな力に気づくことができたのではないかと思います。
見えないものを想像したり自分以外の何かになりきることで、相手の気持ちを想像する力、豊かな感受性をはぐくむことにつながるごっこ遊び。次回はどんなごっこ遊びになるのでしょうか?ぜひお楽しみにお待ちください♪
(白木)
2022年12月09日
AZABU SURVIVAL camp 2022 Overnight Solo
今回のサマーキャンプでは、以下の4つの目標を掲げていました。
1.自然の豊かさを発見しよう!
2.自然の厳しさに挑戦しよう!
3.生きる知恵と技を身に付けよう!
4.仲間の大切さを感じよう!
上記の目標を掲げ、中学1年生から高校2年生までの計12名が参加しました。みんなやる気満々で、集合時間より前に参加者全員が集まりました。それから物品を全員でバスに乗せ出発です。
バスに乗ること約2時間、みなと区民の森入口に到着しました。ここから拠点となる学習棟に向かいます。一歩森に入ると、林道の左には杉の木々凛と伸び、右側にはキラキラと川の水が流れ、大きなエネルギーを感じます。背中には大きな荷物を背負いながら、林道を歩くこと40分、学習棟に到着です。みんなすでに汗びっしょり!「お腹すいた…」と少しお疲れモードの子も。ここでようやく昼食です。川の近くに座り、水の流れる音を感じながら食べました。(大谷)
【オーバーナイトソロ準備】
オーバーナイトソロは、ビニールシートで作ったシェルターにくるまり、森の中一晩1人で過ごすプログラムです。
ビニールシートで作ったシェルターで森の中、一晩1人で過ごします。まずはキャンプ長の館長からオリエンテーションです。シェルターを作るのはみんな初めて!真剣なまなざしで説明を聞きます。
説明を聞いた後は、自分たちの番です。まずは場所決めから始めます。「どこにしようかな?」「ここは地面がごつごつしているよ…」と悩んでいる子もいれば、「星がみたいから絶対ここ!!」と即決した子もいました。場所が決まったらシェルター作りです。シートを三つ折りにして、両側を縛るなど中々思い通りにできない場面もありましたが、周りの子と協力し全員完成できました。
完成後は、夕食まで自由行動です。川の水に足をつけてみたり、近くを散策したりと、思い思いの時間を過ごしました。(大谷)
【夕食づくり】
夕食は女子班、男子班に分かれてカレーを作りました。食器洗い、材料切り、味付けなど、役割分担をしながら調理していきます。初対面の子がほとんどでしたが、自然と上級生がリーダーシップをとり、調理を進めていました。煮込んでいるとだんだんおいしそうなにおいが…「お腹が空きすぎて完成まで待てない!」という声があちらこちらで聞こえました。「いただきます!」とみんなおいしそうにカレーをほおばります。ご飯は少し多めに用意していましたが、みんな残さずぺろりと食べきりました。夕食後には自然と会話が生まれ、緊張が溶けた様子でした。
片付けを始めるころには辺りが真っ暗になっていました。(大谷)
【オーバーナイトソロ 夜から朝】
夕食の片付けが終わった後は、いよいよオーバーナイトソロです。
「20時までには自分のシェルターに行くように!」指示があり、みんなの表情からは、緊張や期待が伝わってきます。「もうシェルターに行く!」と意気込む子もいれば、「ぎりぎりまで学習棟に居ます」という子もいました。
一歩外に出ると、夜の森は昼の様子と打って変わっていました。真っ暗闇の中から、誰かに見張られているような、そんな不気味さまで感じます。星や月の光だけが頼りで、懐中電灯がないと何も見えません。各々時間まで過ごし、真っ暗な森の中のシェルターに向かっていきました。
翌朝、夜明けとともに起床し、女子班は学習棟に戻ってきている子が多くいました。
「川の水がとても冷たく、顔を洗ったらさっぱりしたよ!」と報告に来てくれました。
一方男子班は起床時間になっても、ぐっすりと眠っていました。大自然の中でリラックスできたようですね。(大谷)
【オーバーナイトソロ 振り返り】
2日目の朝食後、オーバーナイトソロの振り返りを行いました。
参加者からは、「夜ふと起きたら満点の星空を見ることができて嬉しかった」
「蝉の声が夜になっても聞こえた。夜にも鳴くことがあるのだと驚いたと同時に、自然の生命力を感じた」
「夜の星だけでなく、オレンジ色の朝焼けを見ることができた」というような感想がありました。
参加者同士感想を聞きながら、「うんうん」と共感したり「へ~!」!と感心したりしていました。
みんなでの振り返りで、自分だけでは分からなかった自然についても、触れることができたようです。(大谷)
【ネイチャーアクティビティー】
2日目の午前にネイチャーアクティビティーを行いました。里山自然塾の有延さんにご指導していただきました。まずは、学習棟で自然塾の有延さんに森について、教えていただきます。自然とは何か、森の役割とは、人工林(森林)と自然林(森)の違いとは何かなど、有延さんからの問いかけに、参加者は真剣に向き合っていました。
お話を聞いた後は、フィールドワークを行いました。実際に見たり、触ったり、においをかいだりしながら、五感で自然を感じます。有延さんの優しい語り口調に、自然と子どもたちからたくさんの質問が出ました。長距離を歩き、少し疲れ気味でしたが、森の様々な姿を改めて感じている様子でした。(大谷)
【自由時間】
1泊2日のサバイバルキャンプ、メンバーが森で過ごした時間はわずかです。でも、その短い時間の中で、一人ひとりが、意欲的にそして楽しみながら、自然と仲間との生活を送りました。
町と区民の森を結ぶ林道は、大型バスが走る事の出来ない道です。キャンプ初日、学習棟まで40分の道のりを荷物をしょって歩きます。森の木や土、風のにおいが次第に濃くなって、少しずつ自分が自然の中に溶け込んでいくような感覚になりました。
川のせせらぎは、キャンプ中ずっと聞こえていました。川の音、水のきらめきと冷たさが、なんとも気持ちよくて、みんな暇さえあれば、川のそばで思い思いの時間を過ごしていました。都会にいると決して感じることの出来ない、居心地の良さです。
森の生活を彩ったのは自然だけではありません。16名の今回キャンプに参加した仲間たちも、豊かな生活を彩る重要な要素でした。みんなの笑顔が、真剣なまなざしが、キャンプの真ん中にいつもあったから、楽しくて、心に深く刻まれる時間を過ごせたのだと思います。自然と仲間、その魅力に改めて気づく事の出来た1泊2日のキャンプでした。(佐野)
2022年11月22日
AZABUいきもの係:稲刈り体験@福島県編
福島県の高校生と協力してお米づくり活動をしている「AZABUいきもの係」。前回の活動では、4月からプラザ屋上の田んぼで育ててきた稲を刈りました。そして今回はなんと、いつもお米づくりに協力していただいている福島県の岩瀬農業高校で、稲刈り体験をさせていただきました!
福島県へはバスで向かいます。バスの中では子どもたちや保護者の方から、福島県の広大な自然や、実際の田んぼでの稲刈りを楽しみにしている声がたくさん聞こえます♪
岩瀬農業高校に到着すると、先生や高校生の方々にご挨拶をして、着替えを済ませたらさっそく田んぼに向かいます。
いつも活動している屋上とは比べ物にならないほど広い田んぼ、一面に広がる稲。
こんなに刈れる!?と職員が心配するのをよそに、子どもたちはやる気満々!保護者の方や高校生と協力して、どんどん刈り進めていきます。
稲刈りをするなかで、「プラザの稲より刈りやすい!」「土に足がはまって抜けない~!」と、プラザでの稲刈りとの違いに次々と気づく子どもたち。同じ稲刈りでも、場所や環境が違うとこんなにも違いがあるなんて、なんだか不思議だね。
みんなの頑張りのおかげであっという間に稲刈りが終わり、次は脱穀作業に移ります。何年も前の足踏み式脱穀機を使って脱穀をします。
保護者の方と一緒に稲を持ち、脱穀機へIN!ひっぱられないようにしっかり持ってね!
脱穀が終わると、岩瀬農業高校の方が炊きたての新米でつくった塩おにぎりと、採れたてきゅうりを用意してくださっていました。
稲刈りと脱穀を頑張ってヘトヘトになっていた子どもたち。おにぎりひとつをあっという間に平らげ、「何個でも食べられる!」とふたつめ、みっつめに手を伸ばします。「いつも食べてるお米と全然違う!おいし~!」と、子どもたちだけでなく保護者の方からも、福島のつやつやでふっくらとしたおいしいお米に感動する声が聞こえます。きゅうりには岩瀬農業高校自家製のお味噌をつけていただきました。みずみずしくて、とってもおいしかったです!
食べ終わって一息つくと、そろそろ帰りの時間が近づいてきました。最後に、今日のためにいきもの係の子どもたちが準備していた高校生へのメッセージカードを、感謝の言葉とともにプレゼントしました。
そして、少し寂しい気持ちでバスに向かいます。バスが出発するとき、岩瀬農業高校の皆さんが見送ってくださいました。「またね~!!」手を振りあう高校生といきもの係の子どもたち。また一緒に活動できる日を楽しみにしています。
今までオンラインでしか話したことのなかった先生や生徒の方と、実際に福島の地で協力して稲刈りをすることができ、とても素晴らしい一日となりました。
また稲刈り体験だけでなく、田んぼにいるバッタやカエルを捕まえたり、あぜ道に落ちている栗を拾ったり、普段の生活ではなかなか触れる機会がないものにも触れることができ、子どもたちもとても嬉しそうでした。
岩瀬農業高校の皆さんや、八芳園の方々、バスの運転手さん、みなさんありがとうございました!
次回はついに最終回。最後の活動は、収穫祭です!岩瀬農業高校が送ってくださったお米をみんなでいただきます。最後まで楽しもうね!
※AZABUいきもの係は、福島県立岩瀬農業高校・株式会社八芳園八芳園と協力し実施しています。協力団体の紹介についてはこちらをご覧ください。
外部リンク:【岩瀬農業高等学校と八芳園の産学連携協定について】
(白木)